WIREDによる、2014/5/22の記事掲載の図は世界の先端を行くテクノロジー企業のすごさを知るうえでとても興味深いものです。
The Schools Where Apple, Google, and Facebook Get Their Recruits
Apple、Google、Microsoft、Facebook、Yahoo、IBM、Twitter・・・いずれもアメリカ西海岸に集まっているテック企業です。
データ元はLinkedInだそうで、これらの企業がどこの大学から採用をしているかを図解したものです。
この図(マップ)はとてもよくできています。
図の左端を上から下にみると、ここには大学名が載っています。
ほとんどがアメリカの大学ですが、一部インドの大学も混じっていますね。
IBMは、インドに10万人規模の社員がいることからこれはそうか、と。
それで大学から帯状に右方向に伸びていますが、この帯幅が採用人数の規模を示しています。
そのまま帯が図の右端に並ぶ有名企業につながっている=採用されているという風に見ていきます。
各社で傾向がそれぞれ違うというのが一目瞭然です。
マイクロソフトがワシントン大学からの採用が桁違いに多いのは不思議でも何でもなく、ここに本社があるからです。
グーグルは地元であるサンフランシスコのスタンフォード大学やカリフォルニア大学バークレー校の卒業生をたくさん採用していることがわかります。
アップルは前記2社に比べると、いろいろな方面から人材を集めていることがわかります。
例えばスタンフォード大学、サンノゼ州立大学、テキサス大学オースティン校などまんべんなくといった感があります。
IBMはさきほど説明したようにインドでの従業員数がそのままバンガロール大学、ビスベスバラヤ技術大学といったインドの大学出身者をそのまま集めている傾向が見て取れます。
ところでアメリカ東部のハーヴァードはどこにいっちゃったのかな?
テクノロジー系ではなく別の分野で活躍する人材が多いということでしょうか。
アメリカ東部の大学で図にあるのは、MIT(マサチューセッツ工科大学)とカーネギーメロン大学ぐらいですね。
こういったマップを日本の大学でやってみるとどうなるでしょうか。
学歴といったものが日本の企業でもあまり意味を為さなくなって久しいですが、依然としてこだわりが強いのもまた事実です。
アメリカのテック企業と大学との関連をみると、学歴というものもある意味、超上位とそれ以外といったように二極化されているように見えます。
そして二極化というのはグローバリゼーションの産物なのですね。
グローバリゼーションの影響は日本でも顕著に現れています。
(例えば、『世代間格差』といったものもそれに該当します。)